メルカリをやってみてわかったこと いくらなら売るのか
今やフリマアプリ(リユース)ではヤフオクに代わり、一番利用されているのがメルカリだと思う。
ヤフオクは長年オークション形式だったり、匿名配送でないものが多かったりと、時代の流れに沿わずに利用者が減った印象がある。
(というか、手軽という理由で、メルカリで新規が増えただけな面もあると思う)
そんな話はさておき、割と誰でも利用しているメルカリ(10人いたら1人ぐらい?)。
しかし、売れるのだろうか?
自分は3年以上メルカリを利用し、販売、購入取引も150回以上してきた。そして、購入より販売の方が多い。まぁぼちぼちな感じである。
その感想をここに書こうと思う。
まず、自分が主に売ってきたものは本、服で、たまに雑貨類なども売ってきました。その結論として、
確かに売れるが、案外めんどくさいし、意外とみんなシビアである。というのが感想である。
それはどういう事か? 一つずつ書いてみる。
①出品問題
メルカリの過去のCMでは、商品の出品が驚くほど簡単なイメージにされているが、実際は若干の手間がかかる。
光の反射とか、写真を撮る時のスペース作りとかも気にしないといけない。
本を出品する場合でも写真一枚より、複数枚出した方がいい。古書や絶版本などになると、尚更である。
本の場合はまだ楽なのだが、問題は服で、写真と実物の色味が違ったりする場合もあるので、そこはちゃんと注意書きなどで説明を加えた方がいい。後で問題が起きる場合もある。
服は自然光で撮影した方が綺麗に撮れるし、最初から着丈、肩幅などの実寸も記入した方が断然いい。S,M、Lだけのサイズ表記だけでは購入者さん側に情報不足である。
ユニクロとかならサイズ表記だけでもいいかもしれないが、お直ししていたらちゃんと表記した方がいい。
ここで書きたいのは出品はCMほど楽ではないという事である。
けど、簡単と言えば簡単である(どない~)。若干マメな人向けだ。
②匿名問題
メルカリで出品するうえで、発送方法を匿名配送にした方が売れやすいのは間違いないと思う。
匿名じゃなくても、マニア向けもの、貴重なものは売れるが、
このご時世、匿名配送以外で誰から商品を購入した時、住所をグーグルアースで見られたら嫌だなとか、誰でもそんな考えが頭に過るだろう。
例えば、どこでも買える本を購入して、知らない相手に住所まで知らされるのは、大袈裟な考えかもしれないが、なんか嫌である。
嫌なもんは嫌である。
だから、売る側も物によっては送料がほんのちょっと高くなる事もあるが、匿名配送がお互いにベターである。
自分は全商品、匿名配送です。
③包装、梱包問題
商品が売れると包装、梱包をしなくてはいけない。
梱包は主に、自分で用意した封筒(100均)か段ボール(Amazon箱使いまわし)か、
メルカリ側が提供している箱、コンビニ(セブンイレブン、ローソン、ファミマ)、セリア、郵便局、クロネコ営業所、メルカリのサイトなどで買える特性ボックスがある。
包装では売れた商品が濡れないようにビニール袋でカバーをしたり、プチプチで保護をした方がいい(当たり前だが)。
そうなると厚みが出てくる場合もあるので、発送方法をちゃんと考える必要が出てくる場合がある。
サイズが小さいからと言って、プチプチでぐるぐる巻きで封筒に入れたら、厚み出て、発送規定を超える場合もある。
実体験だが、コンビニから発送された商品が郵便局で止められ(コンビニでは店員さんがサイズを測らない場合が多い)、再発送になると匿名配送ではなく、実名での発送しか無理になる。
また、購入した商品(運動グッズ)が重くて、段ボールから商品が突き出していたり、ガラス製品が割れた状態で届いた事もある。
運送業者の落ち度の場合もあるかもしれないが、包装、梱包の際には気をつけた方がいい。重いものは特に。
それとホコリや髪の毛などを一緒に包装しないように気をつける必要がある。
④発送問題
人によっては、多分これが一番ネックになるかもしれない。
ここの説明に関してはYouTubeで発送方法の動画を観た方が早い。
匿名配送しかしない!と割り切ると、
らくらくメルカリ便(クロネコ、セブンイレブン、ファミマ、PUDOからの発送)か、
ゆうゆうメルカリ便(郵便局、ローソンからの発送)の二つしかないので、なんとなく気が楽である。
だが、ちゃんとそれぞれのサイズ表で発送条件を確認しておくべきである。地味に色んな発送方法があるからだ。
発送が一番ややこしいかもしれないが、簡単でもある。
コンビニ発送の方法!などの動画見てから行けば、大丈夫である。
ゆうゆうメルカリ便ではゆうパケットポストというポスト投函のサービスもある(専用の箱必要)。
これからメルカリを始めようとする人は、らくらくメルカリ便、ゆうゆうメルカリ便、それぞれの専用のボックスなどを先に購入しておくのがいい(メルカリのサイト、コンビニでも買える)。
しかし、専用箱の規定サイズには、なかなかの不便さがある。これは案外困る。
⑤送料、手数料問題
商品が売れ、発送、相手が受け取り完了したら、売り上げが出る。
商品価格-手数料(10%)-送料(発送方法による)=売上
正直、手数料と送料に文句を言っても仕方ない。ちょっと前に送料が値上がりしたが、これも仕方ないの事だ。
気にすべきことは、上記の流れをいくらならやるべきかである。
個人的な感想として、ポイント還元などがあったとしても、正直、利益が500円以下なら出品しなくてもいいと思う。
メルカリの最低出品価格は300円であり、そこから手数料の30円(10%)と送料が引かれるわけである。一番安い送料でも200円近く取られる。
そうなると手残りは数十円である。数十円の為に、そこまでやるのか?と考えると、なかなか大変である。
本当に暇だとか、塵も積もれば精神でやるのもいいが、準備時間、出掛ける時間、コストを考えると、プラマイゼロになる事もある(マイナスもありえる)。
そうなると、300円出品は出品者側にメリットはない。物がなくなりスッキリ感はあるけども。
利益が400円でも出ればいいじゃん!と思う事もあるが、まぁそれは人それぞれであり、最低500円の利益目標を基準として、考えておくのがいい。
安値になりそうな本、大きな本などはまとめ売り、セット売りにして売った方が手間は省けていいし、送料も抑えれていい。一回の取引で終わるし。
安い値段になる事が多いが、部屋が一気にすっきりするのは気持ちがいい。
服を売る時はらくらくメルカリ便の宅急便コンパクトが一番おすすめである、というか安い(箱代と送料の合わせて450円かかるけど)。
だけど、それでコートなどの冬ものは送れない。
専用の箱が絶妙なサイズなのだ。このサイズじゃ、送れる物に限りあるでこれ!という理由で。
送るならTシャツとかになる。しかし、ぎゅうぎゅう詰めでメンズサイズのスウェツトも送ったこともある。
メルカリは確かに売れる。しかし、出品は案外手間だし、薄利多売だと面倒な事が多いし、購入者さん側はリテラシーが高い人も多いので、簡単に売れる訳でもない。今のご時世だと尚更な気がする。
それに値下げ交渉は結構当たり前である。数十円の値下げ依頼も普通にある。
よく商品が売れる日というのは、晴れの日。そして、6月,7月のイメージが強い。
個人が片手間で利益を出すのはそれなりに大変なのだ。
勿論、扱う商品にもよるだろうけども。ここで書いたのは、
本、服、雑貨などの話である。
ベイビー用品、化粧品、家具などの実態はわからない。
けど、物を売るのはなかなか楽しい。
それに色んなマニアがいるんだな~と勉強になる。
何度も古い本が高く売れた(絶版本)経験がある。
こうやって字に起こすと、メルカリをやってみようと思う人のやる気を削ぐかもしれないが、
案外面倒なだけで、簡単であるからやってみて欲しい。