RE:Culture Lifestyle

音楽 本 映画 アート カルチャー 人生のあれこれ

2010年代の音楽シーンは豊富だったよね。

      あの頃はよかった、昔の方がよかった。

 

と人は言いがちである。自分が過ごした青春時代などを良かったものだと思いたいのだ。

 

僕の青春時代は2000年代の方に多く浸かっていたが、2010年代の音楽シーンは2000年代の音楽シーンより、面白かったと思う(勿論、それは個人の感想であり、何を基準にして良いか悪いかを決めるのかは微妙なのだが)。

 

まぁ、 なぜ2010年代の音楽が面白かったかと言えば、参入障壁の低さだと思う。

 

つまり、誰でも音楽を作り、誰でもネットにアップできるようになったからだ。

 

そして、時代のスピード感のおかげで、色んなジャンルが10年間の間に勃興した。

 

僕は基本的にはロック好きなので、海外のロックシーンの低迷、その面は寂しかったのだが、それ以外でも面白い音楽がわんさか出てきた(特にヒップホップは後世に名を残すであろう名盤がいくつも生まれた)。

 

一方、日本の邦楽シーンも面白かった。

特に2010年代中盤から起こった、シティポップリバイバルは特に印象に残った。

今では少し勢いが落ち着いたのだが(70、80’sのは除く)、

若者たち(僕と同世代)が鳴らす音楽に正直驚きました。

 

しかし、一方で、ストリーミングサービスの広まりによって、耳障りのいい曲しか生き残りにくい面があったと思う。

 

大量に溢れた音楽は第一印象主義になってしまった。 

昔みたいに、一つのアルバム、曲に対して、向き合う時間が減ったのだ。

スルメを噛む事は随分減った。

 

そこは少し懸念すべきところだと思う。実際、自分にも思い当たる節があるからだ。

量と質が増したが、質を理解するのには時間を有する場合もある。

そう意味で、2020年代に入ってからの今、

2010年代の音楽は優れていたものが多かったと振り返れる(特にインディ)。

 

まぁ、2010年代よりかは1990年代の方がインパクトが強いが多かったし、

一番好きなのは、やっぱり60年代後期から70年代だけども。 

典型的なロック好きです。はい。