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そうだ美術館、行こう

           美術館に行きますか?

 

と聞かれたら、なんと答えるでしょうか?

 

恐らく、積極的には行かない、行く事はあるけどたまに。とかの回答が多いと思います。その気持ちはわかります。

 

美術館は2015年時点で全国に452館あるみたいですが、旅行先などで訪れる、ネットで話題の企画展が催しているなどのきっかけがないと、普段から行く事はないかもしれません。

 

それに、そもそも美術に興味がない方も多いので、行く人に偏りがあるのは間違いないと思います。

 

 

僕は美術館が好きです。美術館目当ての旅行もしています。

アートが好きですし、建築も好きなので、僕にとっては美術館は見所だらけです。

それに立地も面白い場所が多いので、風景も楽しめます。

 

アートを観る魅力は、自分では到底買えないアート、歴史的な作品が数百円から千円ちょっとで観る事ができることや(時に無料。まぁ、旅費などはかかるけど)、様々な人間の創造性に触れる事ができるからです(ここ一番重要)。

 

美術館に行く良さは沢山ありますが、なぜもっと人気にならないのでしょうか?

 

以下自論です。

 

・なぜ美術館に人が集まらないのか?

 

 

日本ではアートの文化があまり浸透していません。

 

その代わりに、漫画、アニメが浸透しており、もはや国を代表する産業までになっています(漫画、アニメもアートなのですが)。

 

なので、漫画、アニメに比べると、美術館に行き、一枚の絵を眺める事に刺激がないのです。

 

値段だけがフューチャーされた作品を観ても、

どこがいいの?この絵は?という感想を持つ人も少なくはないと思います。

 

映画を観たり、漫画を読んでいた方が面白いと思うのは、割りと自然な感想だと思います。だって、そちらの方が物語が明確ですから。

 

 

アートを楽しむには、歴史、アートの文脈を理解していた方が断然面白いのですが、そこの部分はあまり知識として広まっていない印象です(その背景を抜きにしても楽しめる作品なのが理想だとは思いますけど)。

 

 

・美術の現状

 

地方の美術館なんて、土日でさえ閑古鳥が鳴いている場所があります(人が少ない方が、じっくりと絵を観れていいのですが)。

 

地元の美術館に世界的に有名なアーティストの作品が所蔵されていても、そんな事を知らずに見過ごしている人も結構多いのです。

 

近い未来、来場者減少、維持費などの理由から、このままだと存続が厳しいという美術館も出てくると思います。

 

そんな話に直面しても、美術館なんかなくてもいい。と思う人も多いかもしれません。

 

なぜなら美術館は図書館、公園などとは違い、間口が狭く、利用者に直接的な恩恵が少ないからだと思います。それに入場料がいる事が多いですし。

 

美術好きの僕からしても、これじゃ集客できないよなと思う美術館は結構多いのです。

 

しかし、美術館に足を運ぶ人は少ないと書きましたが、 2019年に開催されたフェルメール展には、約68万人が訪れました。

 

そして、SNS利用が多い若者層に対しては、チームラボなどのデジタルアートが「SNS映え」としてウケました。

瀬戸内国際芸術祭、金沢21世紀美術館なども人気です。

 

アートが持つポテンシャルは組み合わせによっては、まだ高いのです。

 

だから、僕は思うのです。

色んな美術館も、もっとアートにエンタメを持ち込むべきだと。

 

近年、自宅、室内で楽しめるエンタメが山ほど増えました。

言ってしまえば、アートなんかも画像で観れてしまいます。

 

だから、美術館側も時代に合わせた変化を少しずつでもいいからした方がいい。今のままじゃ、他のエンタメなどに負けてしまいます。

 

 わざわざ足を運び、実物を目の前にし、アートを観る動機付けをするべきだと思います。

 

 

・締め 

 

 人間は歳をとると、空想の世界より現実の世界へと、興味の目線が変わっていく傾向があると思います(個人差あります)。花鳥風月です。

 漫画やアニメより、作り手の人間そのものの背景が見えやすいアートの世界に興味を持ち始めるような気がするのです。

 

へぇ、こんな捉え方、考え方をする人がいるんだな~と感じると、

よりアートがより身近なものになります。

 

近年、息苦しい世の中のせいなのか、生き方、考え方をアートから導くことをテーマに取り扱った本も増えてきました。

 

アートを人生の中に取り入れる事で(漫画、アニメ含め)、楽しみがより増えると思います。そのきっかけは身近にあります。

 

そうだ美術館、行こう。

 

 

なんかよくわからないブログになりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。