街の開発~場所、風景が呼び起こす記憶がなくなる虚しさ~
記憶力は良い方でしょうか?
と聞かれたら、なんと答えるでしょうか?
僕はまぁ平均的だと自分では思っていますが、昔の事を忘れてしまっています
(当たり前か)。
よくある記憶の定着方法として、何かを覚える時、場所と一緒に紐づけて覚えるという方法がありますよね。
公園ではあれ、駅前ではあれとか、そんな感じのやつ。
そんなノリで、ふと、ある場所やある風景を実際に目の当たりにすると、脳が勝手に紐づけた記憶が蘇る事があるのです。
あぁ、ここではあんな出来事があったな~と。
しかし、僕が住む街では、割と前からですが、街の開発が行われてきました。
大規模なものではないですが、地味にちょくちょく変わっていっているのです。
昔の通学路に新道路が作られ変わり、訪れていたお店が潰れ、跡地にマンションが建設されたり。
それは住みやすくなる為の良い事のなのですが、
時に、昔はどんなんだったっけ?とそんなに古くない自分の記憶さえ思い出せない時があるのです。
そりゃ、あんたの記憶力問題じゃ!と言われたらそうなのですが、
所々が変わっていて、なかなか細部までが思い出せないのです。
人の記憶はなくなる事はない、思い出せないだけで。
的なジブリ映画の名言がありますが、正にその状態なのです。
街の開発によって、僕の中で多分思い出せない記憶が増えていく。
そして、街は成長し、僕は歳を取っていく。そうなると、どんどん記憶が遠のいていく。
そんな虚しさを、なくなった風景の前で感じる時があるのです。
これからは、ここには昔、○○があったんだよ。というセリフが増えていくのです。
そう考えると、毎日を大切に生きようと思うんですよね。
ちゃんちゃん。
PS. そんなに悲しんでいる訳ではないけども。